宝石といえば通常,天然産を指しますが,宝飾品には人工結晶も使われていることもあります.そのため,宝石関係者も人工結晶についての知見も有していることが望まれます.このようなことで本講演会を実施することにしました.下記の3件の講演が行われます.
Zoomによるオンライン講演のため,参加方法について下記をご覧ください.
この特別講演会は,滞りなく無事に終了致しました.ご参加された方々に感謝申し上げます.
日 時:2022年2月26日(土)13:30~16:20
プログラム:
①「大型ダイヤモンドの人工合成」
講演者:山田英明((国研)産業技術総合研究所)
概 要:ダイヤモンドは近年宝飾品としても人工結晶が市場に出回る様になってきた.一方,物質中最高水準の物性を複数有することから,宝飾品や工具等以外にも,ヒートシンクや半導体素子,更には,量子コンピュータへの展開も期待されており,世界的に研究が進められている.これら全てにおいて,高純度・高品質な大型結晶が望ましい.本講演では,そのために重要となる人工結晶作製技術を中心に現状を紹介する.
②「水晶の成長と形~天然と人工~」
講演者:川崎雅之(つくば市、元日本電波工業(株))
概 要:水晶は地殻上部に広く分布し,様々な形成過程を経ているため,多様な形態を示す.また,圧電性があるため,デバイス用材料として人工水晶が育成されている.本講演では天然水晶と人工水晶を対比させながら,成長過程とモルフォロジー(形)を概観する.
③「人工鉱物結晶の合成」
講演者:田中 功(山梨大学)
概 要:ルビーやエメラルド等の宝石に代表される鉱物は地球が何万年もかけて造りだしたものである.それら鉱物の生い立ちや性質を理解することで,溶融法(融解→凝固)や溶液法(溶解→析出)により比較的短時間で人工的に鉱物単結晶を合成することができる.本講演では,結晶育成法を紹介するとともに,いくつかの鉱物を例に挙げて鉱物の性質をもとにその鉱物に適した結晶育成法について解説する.
参加費 無料
参加申込方法 (申込は終了しました)
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本講演会には,当学会会員以外の参加も可能としました.参加人数は100名までとなっているので,学会会員の参加を優先するために次のようにします.
1月末までは,当学会会員のみ参加申込可.
2月より,会員外も参加申込可.ホームページ上部の「各種申込」→「オンライン特別講演会申込」からお申し込み下さい.オンライン特別講演会申込フォームを送信後,その下に表示されるZoomの登録用URLから,必ず登録してください.参加人数が100名まで(先着順)のため,お申し込みされても参加できない場合もありますので,予めご了承ください.